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■ 第5回「矯正と抜歯」
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こんにちは、スマイルゲットです。
始めに、PCのトラブルで配信が1日遅れてしまったことをお詫び致します。
さて今回は、「矯正と抜歯」についてです。
矯正を始める際には、やはりいろいろ不安な事があるかと思います。そんな不
安要素の一つに挙げられるのは「抜歯をしないで矯正できるか?」ということ
です。現に、スマイルゲットにも、抜歯をしないで矯正できる歯科医さんを紹
介してほしいなどのリクエストを頂く事が数多くあります。
言うまでもなく、健康な歯は抜かない方が良いに決まっています。そして、そ
れは、「歯」についてのプロフェッショナルである歯科医さんも十分解ってい
ることなのです。それなのに歯列矯正する際に、抜歯が必要になる場合がある
のはなぜなのでしょうか?「抜歯をする歯医者=よくない歯医者」という間違
ったイメージを持ってしまわないように、今回は抜歯についての正しい知識を
お話しいたします。
(編集部)
●矯正すると必ず抜歯するの?
直接、日本矯正歯科学会の指導医であり、現在は東京都目黒区で洗足スクエア
歯科医院を開業しておられる小澤 浩之 先生にお話を伺いました。
「歯の本数を減らすかどうかの判断は、矯正専門医にとって非常に重要な判断
です。歯科矯正学が学問として確立した80年前から、“抜くべきか抜かないべ
きか”は常に専門医間で論争になっています。しかし、歯科医師としては、歯
を保存したいという強い希望はあるものの、全部の歯を無理に残す事で全体と
してまとまりがつかなければ、結果的にきちんとした咬み合わせは確立できま
せん。したがって、抜かなくても治療できる場合もありますし、条件によって
は抜歯した方がよいと判断される場合もあるのです。
そのためには、まず専門医による検査と診断が必要です。検査の項目は、
・上下歯列の型を採って模型をつくり、歯並びの凸凹の程度を調べる
・矯正歯科独特の顎顔面全体のレントゲン写真をいろいろな方向から撮影し、
顎の骨の大きさや形、歯の萌出方向や位置を調べる
などがあります。
これらの諸データを綿密に計算した上で審美的な要素や患者さんのご希望も加
味しどの歯を何本抜くのが最も良い結果を生むか総合的に判定しているのです。
歯を抜くこと自体は、私たち歯科医にとっても大変残念なことなのですが、残
った歯によって形成される新しい噛み合わせは、元以上の機能と審美性を発揮
しますし、抜いたところの隙間が残ることもありませんのでご安心下さい。か
えって無理に歯を残す方法を選択すると、後戻りなど弊害が強く出る場合もあ
りますので、事前に担当した専門医に十分な説明を受けて下さい。」
小澤先生ありがとうございました。
このように、一言に抜歯と言ってもきちんとした理由があり、また抜歯が必要
かどうかはケースバイケースで人によって違ってくると言う事がお分かりいた
だけると思います。
●小顔化する日本人
憧れの小顔、最近日本人は若い人を中心に小顔の人が多くなってきました。今
はやりの小顔、一見、みた目はスタイルも良く見えカッコイイですよね。しか
し、口の中では大変な事が起こっています。小顔になって顎が小さくなってい
る為(親知らずを含んだ)32本の歯が、小さな顎に入りきらないのです。顎が
小さくなっても、歯の数は変わりません。例えるなら今までは3人掛けの椅子
が用意されていてそこに仲良く3人で座っていたのが、椅子が2人掛け用にな
ってしまい、3人が無理やりおしくらまんじゅう状態で腰掛けているといった
感じですね。でも、なぜ顎が小さくなってしまったのでしょう?
●最大の原因は食生活?
歯並びが悪くなった一番の原因は、食生活の変化でしょう。最近の子供は小さ
い頃から軟らかいものばかり口にし、軟食傾向にあるのです。軟らかいものば
かり食べていると顎や口も使われなくなり、機能がどんどん退化してきます。
歴史の教科書などで見たことがあるかと思いますが、縄文人は四角いがっちり
した顔をしています。まだ火で調理する食生活ではなかったため、食べるもの
は生の肉や魚、木の実など固いものが多かったと言えるでしょう。固いものを
よく噛んで食べれば、噛む機能が発達し、筋肉も鍛えられ、顎の骨も大きくな
ります。しかし飽食となった現代では、火を使った簡単な調理で、ろくに噛ま
ずに食べられるメニューが増え、子供たちも好んで軟らかいものばかり食べる
ようになりました。体の機能は使わなければどんどん退化してしまい、結果的
に、使わなくなった顎も小さくなってしまったというわけです。
皆さんもあまり軟らかいものばかり口にせず、日ごろから歯ごたえのあるもの
を少しづつでも食べるよう心がけましょう。まずはスナック菓子より、おせん
べいやさきイカを、軟らかいパンより、ご飯を食べるように意識するだけでも、
顎は鍛えられますよ♪
●抜歯による審美効果
以上のように、小顔化が歯並びの悪さに一層悪い影響を与えているわけですが、
抜歯をして矯正すると副産物として、人によってはやせて見えたり、口元が引
っ込み端正な顔立ちになる場合があります。特に、前突(出っ歯)などの場合
には審美線と言われる鼻の先と顎の先を結ぶライン上に唇が並ぶ、理想的状態
に近づくこと可能性が高まります。これも抜歯をする方が可能性が高い、と言
えるでしょう。歯を抜きたくないばかりに、余計に口元が前に出てしまったり
すると本末転倒です。矯正をうける場合のポイントとして、自分の審美線をど
のような位置にしたいのか、出来るのかをぜひ担当医師と相談してみましょう。
腕の良い専門医であれば、患者さんの要望を取り入れ、希望に近い状態になる
よう努力してくれるはずです。矯正は一旦始まったら終わるまでの治療プロセ
スが決まっているわけではありません。ワイヤーの選択、ヘッドギアの装着期
間の長さなど、様々な要素で歯の位置をコントロールすることができます。
自分の横顔を見たり、女優さんの横顔を研究してぜひ理想を狙ってみましょう!
抜歯の審美効果をあげましたが、最近では奥歯の位置をうまく奥へ移動させる
ことで、抜歯せずに治療するケースもあります。こういった場合でも自分の審
美線がどのようになるのか、担当医師と相談することをおすすめします。
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次回のスマイルゲット通信は「矯正治療の流れ」についてをお届けする予定で
す。
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