矯正を始める理由には、見た目をキレイにしたい「審美的な理由」と機能的な点を改善したい「機能的な理由」のどちらかに大別され、矯正歯科はこの「見た目」と「機能」、二つの問題を同時に解決する歯科治療です。
では、具体的に矯正のメリット、デメリットは何なのでしょうか?
歯の矯正には、それに伴うメリットとデメリットがあります。まずデメリットとしては、長い期間わずらわしい矯正装置をつけなければなりません。その為それに伴い、食事や歯みがきにも気を使わなければなりませんし、はじめのうちは、見た目が気になるという方もいます。また費用についても、保険の適用されない自費診療のため決して安い金額ではありません。
しかし、そういったデメリットを差し引いても余りあるメリットがあることも確かです。くちびるがスムーズに閉じやすくなったり、ブラッシングがしやすくなるため、虫歯や歯周病を始め、口の中のトラブルが起こりにくくなります。
結果的に一生自分の歯で(入れ歯をせずに)質の高い生活を送ることができる可能性を高めるということにつながります。
また、咬み合わせが良くなることで、不定愁訴が軽減され、体調がよくなる方もいます。歯並びがキレイになることで口元がすっきりと美しくなり、口元へのコンプレックスも解消し、人生に積極的になったり性格まで明るくなるケースも珍しくありません。
このように矯正中はデメリットを多少意識せざるを得ませんが、矯正後はあらゆる意味でメリットが大きいと言えるでしょう。
歯並びや咬み合わせが体に与える影響は、見た目の良し悪しだけではありません。それが原因で、頭痛や冷え性、肩こりなど全身のあちこちに影響が出る場合もあるようです。
(※必ずしも、すべての症例が歯並びに起因するものとは限りません)
1.虫歯や歯周病
唾液には本来、口の中をキレイにする自浄作用がありますが、咬み合わせが悪く、よく食べ物を噛むことができないと、唾液の分泌量が少なくなり、口の中を十分に殺菌できなくなってしまいます。そして、口の中にどんどん汚れが溜まり、歯の病気にかかりやすい状態になったり、口臭の原因にもなります。
2.消化器官
咬み合わせが悪いと、よく噛み砕くことができないだけでなく、唾液の分泌が悪くなり、消化しにくい状態で食べ物が胃に送られ、その結果胃腸に負担がかかってしまいます。私たちはものを噛むことによって唾液を分泌させ、唾液に含まれる消化酵素と食べ物を混ぜ合わせ消化しやすい状態にしてから胃におくり込むため、噛むことは消化器官を正常に機能させる重要な役割をもっているのです。
3.不定愁訴(ふていしゅうそ)
歯並びが悪いと、歯と顎がいつも不自然で無理な動きをしている為あごや肩の筋肉に無理な力がかかります。首や肩の周りには、人間にとって重要な神経や血管が集中しています。
そのため、この周辺の筋肉が疲れると神経や血管を圧迫し、体の各部に悪影響を及ぼすことがあります。
4.顎関節症(がくかんせつしょう)
最近、子供や女性に増えているといわれる顎関節症。顔や体の歪み、神経の圧迫、歯並びの悪さに対するコンプレックスなどはストレスの原因につながります。このストレスなどによる、就寝時の無意識の食いしばりや歯軋り、また歯並びの悪さによる偏った筋肉の使い方で、顎の関節に無理な力を加えてしまうと、関節と頭の骨の間に介在する、クッションの役目をする組織(関節円板)がずれてしまいます。何となく顎の開け閉めの時に引っ掛かるとか、ガクガクと音がする症状があらわれます。
5.精神面
「出っ歯がはずかしくて笑えない」「写真を撮られるのがきらい」など、見た目が気になり、それがコンプレックスとなって、人と話すのがイヤになったり、人との接触を避けるようになったりなど、人生に消極的になることがあります。このように悪い歯並びは見た目だけでなく、心身の健康にも影響を与える場合があります。
6.その他
よく噛むことは脳に良い刺激を与え、脳神経の血流を促進し、老化防止や知能の発達を促し、ボケ防止にもなると言われています。
「あなたの歯並びは大丈夫?」自分で歯並び診断をしてみよう!
Copyright© 2005 Embrace Co., Ltd. All rights reserved.