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こちらの方は典型的な叢生(凸凹の歯列)でした。初診時の様子ですが、正面から見たときに口元が少々いびつになっています。歯並びは見ての通りです。審美線はもともと理想的なのですが・・。
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【症状】:
この症状は歯の大きさに対して、顎の骨が小さく歯が配列する隙間が不足して生じる症状です。たとえて言えば、3人掛けのイスに4〜5人が無理に座ろうとしているわけですから、まっすぐに座ることができないのです。子供の場合は、成長発育の過程で顎の骨を拡大することにより、歯が配列する隙間を増やすことができるときもありますが大人の場合は、基本的には顎の骨を大きくすることはできません。技術的には拡大すること自体はできるのですが、大人の場合は骨の大きさが決まってしまっているだけでなく、筋肉や血管、神経などその他の組織もすべてできあがってしまっているので、周りの環境を無視して骨だけ大きくしてもその大きさと形が維持できずに、すぐに後戻りしやすいのです。ですから、無理に拡大してぎりぎりでまとめ上げた歯の人工的配列は、長期間維持できずに元の配列に近い状態になりやすいのです。したがって、このような症状は、顎の骨の大きさに見合った歯の分量
に調節せざるを得ないのです。
【問題の解決方法】:
歯の分量を減らす方法には、歯の大きさを少しずつ小さくする方法がありますが、これはほんのわずかの隙間を作れば問題点を解決できるときにしか使えません。歯で削れる部分はエナメル質という一番外側の薄い層しかありませんし、この層を全部削り取ってしまうと歯の抵抗力が弱くなってしまうので、たくさん削ったとしても一本あたり0.5mmが限界です。しかしたいていの場合、凸凹が気になって歯の矯正を考える人は、凸凹の程度がひどくきちんと配列するにはかなり多くの隙間を必要とする場合がほとんどです。その場合は、やむを得ず歯の本数を減らすことで隙間を作り、残った歯の再配列をします。歯を抜く場所、本数は症状によっていろいろですが、典型的なケースでは、小臼歯といって4番目、5番目の歯のどちらかを左右上下均等に減らしてバランスを考慮した治療をします。抜歯した隙間は矯正治療ですべて使い切って終了しますので、治療後に隙間は完全にふさがっています。
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